永遠にWIP

キーボードの配列を変えた話

キーボード

はじめに

みなさんが最初にPCに触れたのはいつでしょうか?
私は、小学校のクラブ活動で触れたのが最初だった気がします。
PCに触れ始めてから今までQWERTY配列しか使ってきませんでした。それもそのはずで、世の中にある99%以上のキーボードはQWERTY配列であり、それ以外の配列の存在などなかなか知る機会がないため、何も気にすることなくQWERTY配列を使うことになります。
時を経て、プログラミングをするようになり、キーボードを触る時間が長くなりました。
その中でキーボードにこだわり始めたのですが、QWERTY以外の配列ってどうなんだろうと疑問に思いました。
ちょうどインターンなども終わり、時間が空いたということもあったので他の配列にチャレンジしてみました。

Dvorak

最初はDvorak配列を試してみることにしました。
QWERTY 以外の配列だとよく名前を聞くことがあり、私の使っているPop!_OSでは最初からDvorak配列のキー配列に切り替えることができました。
しかし、いざDvorak配列に乗り換えて見ると色々な問題に以下のような問題にぶち当たりました。

  1. Pop!_OSのキーボードレイアウトをDvorakにすると日本語が打てなくなる
  2. Vimを使ったときにHJKLの位置がかなり分かりづらい
  3. キーボードショートカットが今までと違いすぎて大変

下の2、3については正味慣れの問題なのであまり気にはしませんでした。
しかし、1の問題についてはかなり致命的でした。私はHHKB Professional HYBRID Type-Sを使っており、公式が提供しているキーマップ変更ツールが使えました。
そこで、Pop!_OS側でキーボードレイアウトを変えなくても、HHKBにキーマップを直接書き換えてしまえばいいじゃんということに気が付きました。
しかし、ここにも大きな問題がありHHKBのキーマップ変更ツールはFnキーを押した状態でのキーマップの変更に若干の制約があります。これがかなりめんどくさく、Dvorak配列になるようにアサインした上でFnキーを押しているときのキーをカスタマイズしようとすると、今までの配置を完全に再現できなかったりしました。具体的に言うと、今まではFn+/になっていましたが、Dvorakだと/のところにzがあるので、Fn+zにしたいのですが、これがうまくいきません。

Eucalyn

こんなときに見つけたのがEucalyn配列です。
Eucalyn配列を知り、興味を持ったのは以下に記事です。

https://yushakobo.jp/blog/pluis9/2017/12/thinkkeylayout/
https://eucalyn.hatenadiary.jp/entry/saikyo-interface
https://eucalyn.hatenadiary.jp/entry/about-eucalyn-layout

Eucalyn配列の特徴として

  1. よく使うショートカットはそのまま
  2. HJKLが逆T字になっている

などがあります。(他にもありますが詳しくは上の記事を見てください)
ここで個人的に大きかったのが、ショートカットに使うキーの配置がQWERTYのときからあまり変わらないというところです。先程HHKBのキーマップ変更ツールの話をしましたが、Fnキーとセットで使うキーというのは大体よくショートカットで使うキーに割り当てられています。実際にEucalyn配列になるようにアサインした後にFnキーを押した状態でのキーマップも調整しようとしたのですが、よくショートカットに使うキーはそのままなため、ほぼ調整がいりませんでした。

この辺が決め手となりEucalyn配列に移行しました。

移行してみて

最初の1週間はめちゃくちゃ辛かったです。寿司打では3000円も全くいきませんでした。キーボードを触るのがかなり億劫になり、本を読む時間が増えました。
しかし、1週間を過ぎたくらいから徐々に打てるようになり、2週間過ぎた頃には寿司打で5000円は安定して取れるようになりました。
大体この記事を書いているのが、移行してから1ヶ月くらいなのですが、寿司打で10000円をやっと取れるようになってきたくらいです。(もともと日本語のタイピングゲームがめちゃくちゃ苦手なのもありますが...)

また、QWERTY配列の頃に比べて手の移動がかなり少なくなった気がします。これは、Eucalyn配列がDvorak配列と同様、左手のホームポジションの行に母音のキーがすべてあるという特徴があるからです。これにより、手の移動が少なくなるとともに、左右交互に打てるというメリットがあります。

ただ、移行するメリットがめちゃくちゃあるかと言われると正直なんとも言えないと現状です。
QWERTY配列のときに比べて劇的に疲れなくなったり、タイピングが早くなったかと言われるとそうではないですし、そもそも移行にはかなりのコストがかかるので...
ただ、このあたりは今後使い込んでいく上で変わっていくかもしれません。
あと、私は新しい配列を練習するのが結構楽しかったです。なんか、いつもとは違った脳みその使い方をしているようで非常に楽しかったです。

おわりに

いかがでしょうか?
ちなみにこの記事はEucalyn配列 + 7sProで書いています。
あんだけ、HHKBだと〜という話をしたのですが、その後7sProに移行したので、今となっては関係ないです。
みなさんもキーボードの配列を変えてみませんか?

© 2020 DuGlaser